住友林業の古民家再生・リフォームの口コミや評判をご紹介します。
住友林業は大手ハウスメーカーの中で、最も古民家再生に力を入れている会社です。
木造建築に強く、森林を自社で所有しています。
一部地域を除く全国で事業を展開しています。
それでは見ていきましょう(^^)
住友林業の会社概要
住友林業の会社概要をご紹介します。
- 創業:1691年
- 設立:1948年2月20日
- 資本金:326億7200万円
- 本社所在地:東京都千代田区大手町一丁目3番2号
- 事業内容:資源環境事業、木材建材事業、住宅事業、生活サービス、海外事業
です。
住宅事業は戸建住宅、集合住宅、中大規模建築等の建築工事の請負や、そのアフターメンテナンスを行っており、
- 戸建のリフォーム
- 分譲住宅等の販売
- インテリア商品の販売
- 不動産の賃貸・管理・売買・仲介
- 住宅の外構・造園工事の請負・都市緑化事業
などを手掛けています。
古民家再生・リフォームにも力を入れているようです。
具体的な古民家再生・リフォームの内容は、
- 耐震リフォーム
- 中古住宅のリフォーム
- 二世帯リフォーム
- スマートリフォーム
- 断熱、省エネリフォーム
- 木を活かすリフォーム
- バリアフリーリフォーム
- ペットと住むリフォーム
- 資産活用リフォーム
- Uターン、Iターンのリフォーム
などがあります。
住友林業の耐震リフォーム
「耐震リフォーム」ですが、築年数の長い古民家は現在の建築とは違う工法で建てられています。
特に耐震は現在の基準と違います。
※1981年より前に建てられた建物は、旧耐震基準のため現行の耐震基準をクリアしていません。
住友林業の耐震リフォームは、
- 間取り、開口
- 天井高さ、階高、軒高
- 外壁、内壁仕様
- 屋根仕様、勾配
- 地耐力
- 各部の劣化度
などの現況調査をしています。
その現況調査をもとに耐震診断→提案→施工と続きます。
古民家を二世帯住宅に
古民家を二世帯住宅にするリフォームもしているようです。
現代は、リフォームをする家のうち23%が二世帯住宅にリフォームしています。
- いざというとき安心
- 子供の教育上良い
- 子供を預けられる
- 孫の顔を見れる
- 介護がしやすい
などのメリットがあります。
※もちろん、人間関係、介護をしなくてはならない、距離が近すぎて困る、工事費用が高いなどのデメリットもあります。
二世帯住宅にすることで「小規模宅地の特例」を使うことができ、相続税の節税にもつながります。
断熱を高めて省エネ古民家に
古民家の代表的な問題点が「冬は寒い」ということです。
古民家は断熱材が使われていなかったり、隙間風が入ってきたりと、どうしても冬寒くなりがちです。
当然、暖房効率が悪いですから、光熱費も多くかかります。
床、壁、天井に断熱材を入れる工事はもちろん、隙間風が入らないように気密性を上げる工事、床暖房などを取り入れて「暖かい古民家」にしています。
気密性が高まると注意なのが湿気。
住友林業は、このバランスを取れる古民家再生をしているようです。
古民家の「断熱診断」もしているようで、それにあった断熱工事の提案があるようです。
古民家に太陽光発電
古民家に太陽光発電パネルを乗せることで、省エネ古民家へのリフォームもしているようです。
また、蓄電池を設置することで、太陽光発電で作った電気を蓄電する仕組みの提案もしているようです。
古民家の「省エネ診断」もしていて、現代の古民家に合った省エネリフォームの提案もあるようです。
保証やアフターフォロー
住友林業では古民家再生やリフォームのアフターサービスもしています。
保証の種類をご紹介します。
- 10年保証:古民家再生後に6ヶ月と2年目の定期巡回があります。保障内容は、古民家の躯体、雨漏り10年保証、防蟻5年保証、外壁や屋根の塗装3年保証、その他2年保証です。
- 5年保証:古民家再生後に6ヶ月と2年目の定期巡回があるコースとないコースがあります。保障内容は、古民家の躯体、雨漏り5年保証、防蟻5年保証、外壁や屋根の塗装3年保証、その他2年保証です。
- 改装保証:古民家再生後に6ヶ月と2年目の定期巡回があるコースとないコースがあります。保障内容は、外壁や屋根の塗装3年保証、その他2年保証です。
- 塗装、防水、防蟻保証:外壁や屋根の塗装部分3年保証、外壁の木部や金属部の塗装と内部塗装2年保証、防水や防蟻5年保証です。
となっています。
保証の有無は大切ですね。
住友林業の古民家再生の事例
住友林業の古民家再生・リフォーム・リノベーションの事例を一部ご紹介します。
ご自身の古民家再生の参考になります。
【築100年の埼玉県の古民家】
- 工事面積:184.51㎡
- リフォーム部分:リビング、ダイニングキッチン、寝室、和室、水まわり、廊下、ホール、玄関、広縁、吹き抜け、収納、外観
- リフォーム費用:約6600万円
【築70年の佐賀県の古民家】
- 工事面積:227㎡
- リフォーム部分:リビングダイニングキッチン、洋室、板の間和室、多目的和室、洗面室、バスルーム、トイレ、ホール、廊下、階段、吹抜け、トップライト、収納、外観
- リフォーム費用:約3495万円
【築100年の岐阜県の古民家】
- 工事面積:217㎡
- リフォーム部分:リビング、ダイニング、キッチン、和室、寝室、書斎、水まわり、ランドリー室、廊下、ホール、玄関、吹抜け、インナーガレージ、収納、外観
- リフォーム費用:約3810万円
【築66年の岐阜県の古民家】
- 工事面積:220.5㎡
- リフォーム部分:リビング、ダイニング・キッチン、家事コーナー、和室、洋室、寝室、水まわり、子供部屋、ホール、玄関、土間、縁側、階段、吹抜け、収納、外観
- リフォーム費用:約3200万円
【築100年の京都の古民家】
- 工事面積:223.62㎡
- リフォーム部分:リビング、ダイニング、キッチン、和室、寝室、子供部屋、セカンドリビング、洗面室、バスルーム、トイレ、ホール、玄関、階段、吹抜け、収納、外装
- リフォーム費用:約3000万円
【築120年の茨城県の古民家】
- 工事面積:180.56㎡
- リフォーム部分:リビング、ダイニング、キッチン、和室、寝室、母寝室、洗面室、バスルーム、トイレ、書斎、ホール、玄関、収納、外観
- リフォーム費用:約3000万円
【築80年の大阪の古民家】
- 工事面積:201㎡
- リフォーム部分:外壁、屋根、リビングダイニング、キッチン、寝室、和室、子ども室、バスルーム、洗面室、トイレ、玄関
- リフォーム費用:約4085万円
【築90年の愛知県の古民家】
- 工事面積:209.63㎡
- リフォーム部分:外壁、屋根、リビングダイニング、キッチン、和室、バスルーム、洗面室、トイレ
- リフォーム費用:約3000万円
となっています。
※参照:住友林業の古民家リフォームのサイトより
大変多くの古民家再生・リフォームの実績があるようです。
比較対象になるハウスメーカーは積水ハウス、一条工務店、三井ホーム、三菱地所ホーム、東急ホームズです。
日本の森林を所有していますが、輸入材も多く使用されています。
住友林業の口コミ・評判は?
住友林業さんの口コミ・評判を調べてみました。
一般住宅の一般のリフォームの口コミ・評判はたくさんありますが、「古民家」の口コミ・評判はありませんでした。
ちなみに、住友林業のリフォームの評判をご紹介します。
※古民家再生の評判ではありません。ネットに書かれているものをまとめたものです。
- 商品力がある
- アフターフォローは普通
- 見積もりと違う施工をされた
- 工事を乱暴にされたので、エアコンが5年しか使っていないにに壊れた
- 打ち合わせ通りにしてくれない
- 工事費が高い
- 実は輸入材も使っている
- 設計ミスが目立つ
- 営業、設計、施工、アフターフォローの情報伝達がうまくいっていない
- 完成した家が思っていたのと違った
- 釘打ち不良があった
- 自由設計ができる
- 設計士がオーバーワーク気味
- 工事担当者が間違いに気づかない
- 下請けの工務店の技術に差がある
- アフターフォローが悪い
- 不具合を直してくれない
- 定期点検に来ない
となっています。
厳しい意見もありました。
しかし、古民家再生やリフォームについては、大手ハウスメーカーの中ではNo.1と言って良いでしょう。
古民家再生工事を依頼するのは大手ハウスメーカー?
住友林業さんは古民家再生工事の実績が多いです。
ここでやはり気になるのが「古民家再生工事を依頼するのは大手ハウスメーカーが良いのか?地元の工務店が良いのか?」ということです。
大手ハウスメーカーは工事費用が高い
大手ハウスメーカーにリフォームを依頼するデメリットは工事費用が高いことです。
大手ハウスメーカーはたくさんの人を雇用しています。
社員さんたちを養っていかなければいけませんし、その人数が多ければどうしても工事費を高くするしかありません。
これは経営上、どうしても仕方のないことですので、大手ハウスメーカーさんが悪いわけではありません。
それに比べて地場の工務店は工事費用が安いです。
人件費が大手ハウスメーカーより少ないですから、当然工事費用を安くすることができます。
技術も大手ハウスメーカーとほとんど変わりません。
大手ハウスメーカーはリフォーム工事の受注をして、実際の工事をするのは地場の工務店ということも多いです。
それであれば、初めからその工務店に依頼した方が、同じ工事内容で費用を安く抑えることができます。
大手ハウスメーカーは倒産リスクが低い
となれば「地場の工務店に頼んだ方が良い」ということになりますが、必ずしもそうとは言えません。
工務店は大手ハウスメーカーに比べると資金力が弱く、中には個人レベルでやっているところもあります。
そうした工務店にリフォームを依頼して、もし工務店が倒産してしまうとアフターフォローや保証もすべてなくなってしまいます。
工事途中で倒産する工務店もあるくらいです。
工事途中で倒産されてしまうと最悪です。
工事途中の家に住むことはできませんし、別の業者に依頼して再度工事が必要になり、工事費用が高くなってしまいます。
その点、大手ハウスメーカーは資本力があるため「倒産リスク」は中小の工務店よりは低いということになります。
ただし、アフターフォローの質が工務店より良いという意味ではありません。
大手ハウスメーカーの中にはアフターフォローや保証が悪いところもあるため、注意が必要です。
倒産しないなら技術のある地場の工務店に依頼する方が良いです。
一概に「大手ハウスメーカーが良い」「工務店が良い」とは言えないということです。
そもそも古民家再生の実績が多くないとダメ
大手ハウスメーカーが良いか、工務店が良いかの前に「古民家再生・リフォームの実績が豊富」ということが重要です。
古民家は現代の工法とは違うため、古民家専門の技術や知識が必要です。
ハウスメーカーや工務店に古民家の専門知識がないと、ダメな古民家再生になってしまうリスクがあります。
古民家に使われている柱や梁を再利用してリフォームに活かす方法もありますが、これには古民家の柱や梁を傷つけずに取り出す技術も必要です。
築年数が長い古民家は、柱や梁など家の基礎部分の接合に釘を使わず木材を組み上げているものもあります。
これは古民家構造に詳しくない職人さんには到底無理な仕事です。
また、古民家独特の再生方法で「移築」があります。
移築は文字通り、古民家の場所を動かす再生方法です。
これは専門業者でないと到底無理です。
古民家をスライドさせる「曳家」という手法もあれば、一度古民家をすべてばらして新しい場所で組みなおす再生方法もあります。
これは相当熟練の技術がないとできません。
こうした点などから、古民家再生の豊富な実績がある業者に依頼することがもっとも重要です。
私も実家の古民家再生をするときに、この「業者選び」にもっとも苦労しました。
ちなみに、私は業者選びの結論がでなかったため、業者ではなく第三者の立場で自分の古民家に合う業者を紹介してくれる公平中立な相談窓口に相談しました。
業者選びに失敗するリスクを大きく軽減することができるメリットがありました。
また、業者選びの参考になればと思い『古民家再生やリフォーム・リノベーションの失敗やデメリット』を書きましたので、ぜひ読んでみてください(^^)
古民家再生のときは相続の話し合いのチャンス!
古民家再生は大きなお金が動くイベントであり、家族の大事な実家に関わるイベントです。
普段親に切り出しにくい「相続」の話をするチャンスです。
※私も古民家再生のときに親と相続の話ができました。
何の前触れもなく親に相続の話をするのは、さすがに気が引けますよね(汗)
「財産目当てだと思われたくない」「お金にがめつい子供だと思われたくない」など、なんとなく話し出しづらいと思います。
親だって「自分が死んだ後の話」なんて、楽しいものではないでしょう。
腹の虫の居所が悪ければケンカになる危険性もあります。
ですが、古民家再生の話のときに「今後、この家はどうしていこうか?」と切り出してみてください。
スムーズに相続の話になりやすいです。
家をリフォームするというタイミングですから、親もそうした話題に乗りやすいです。
そこで相続のことや、親が認知症になってしまったらどうするか、介護はどうするか、実家は誰が相続するか、それ以外の財産はどう相続するかなどを話し合いましょう。
こうした相続の話を後回しにしてしまうと、いざ相続が発生したときに兄弟でもめるリスクもあります。
親が認知症になってしまったら「成年後見人制度を使えばいい」という人がいますが、成年後見人制度はダメです。
後見人の使命は「親の財産を守ること」です。
そのため、親の財産を動かせなくなってしまいます。
もし親の財産を動かすにも、家庭裁判所のお許しを得なければいけません。
※お許しはおりにくいです。
大変面倒なことになりますので、成年後見人制度はおすすめしません。
今は「家族信託」がおすすめです。
また、平成27年に相続税が改正になりました。
以前は相続税がかからなかった人にも相続税が課税される可能性があります。
相続の話をする際は「そもそも、うちは相続税がかかるのか?」「相続税がかかるなら、どうやって税金を払うか?」も決めておく必要があります。
特に、関東地方に土地を持っている人は相続税に要注意です。
相続税は国税庁が決めている「路線価」で計算されます。
関東、特に東京は路線価が高いため、相続税が高額になりがちです。
相続税は現金納付です。
よくあるケースが「不動産はあるけど、現金がない」というもので、これだと相続税を払うことができません。
多くの人が借金をして相続税を税務署に払っています。
そうした事態にならないように、親が元気なうちに相続対策と相続税対策をしておきましょう。
まとめ
住友林業さんは大手ハウスメーカーの中でもっとも古民家再生・リフォーム・リノベーションの実績がありそうです。
ノウハウもたまっているでしょうから、そういう点では古民家再生に強いです。
ただし、工務店に比べるとどうしても工事費用が高くなりがちです。
アフターフォローを不安視する声もありましたので、慎重な判断が必要です。
特に家財整理に関しては業者の質は玉石混合です。
しっかりと専門性の高いところに相談をしましょう。